こんにちは、むさしです。
「認知バイアス」と言う言葉を聞かれたことはありますか?
偏見や先入観、一方的な思い込みや誤解、固執断定や歪んだデータなどを幅広く指す言葉です。
「バイアスがかかっている」とは「偏った見方をしている」という事です。
むさしも「思い込み」が激しい方だと思うので時々失敗をします。
著者は
・膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか?
・デマやフェイクニュースに騙されていませんか?
・自分の頭で論理的・科学的に考えていますか?
と投げかけておられます。
この様な「心の癖」を解き明かすには
①論理学的アプローチ
②認知科学的アプローチ
③社会心理学的アプローチ
と3つのアプローチがあるようですが、この本の中でむさしが印象に残った③社会心理学的アプローチから何点か挙げてみます。
①単純接触効果・・・よくありますよね!
初めて接した時は好きとも嫌いとも思わなかった
ような刺激に繰り返し触れることで、好意が少し
ずつ増していく現象のこと。
・いつも見かけるあの人が日に日に気になってし
ょうがない。
・コンビニや量販店が自社のテーマソングを繰り
返し流す
・接触回数が多い相手ほど好意的・魅力的に感じ
る。
②感情移入ギャップ・・・これもあります
人は「とある感情」を持つと、その感情を持たな
い立場から物事を考えることが難しくなってしま
うこと。
・過去に似たような経験をしたことは、相手に共
感を示すための理由にならない
・自分と逆の状態の人の感情やニーズを想像する
ことは難しく、共感を示さない傾向にある。
③ハロー効果
何か目立つ特徴があると、他の面でもの評価もそ
れに合わせて高く評価されることがある
・親の七光り
・美人が書いた小説はそうでない人が書いたもの
より高く評価された
曖昧な性格に関する記述を目にしたとき、人は自
分に当てはまっているととらえてしまう傾向にある
・占い等で「あなたはこういう人です」と示され
た内容に合致する部分を、人は後付けで自分の
中から探し出してしまう。
・殆どの人に当てはまるような性格についてのあ
りがちな説明を自分の事を言い当てているとし
て受け入れてしまう。
何かを変化させることで現状が良くなる可能性が
あるとしても、損失の可能性も考慮して、現状を
維持しようとする傾向がある
・株投資でよく使われる「プロスペクト理論」=
人は何かを得る時よりも、失う時に受ける影響
の方が大きく感じるのでよっぽど損失より利益
が大きく見込めないと動こうとしない
⑦内集団バイアス
自分が所属している集団(内集団)やそのメン
バーの事を、そうでない集団(外集団)やその
メンバーよりも好意的に評価し、ひいきをする
傾向にある
・「うちの子がこの中では一番!」
・内集団を優位にしようとするあまり、外集団
の足を引っ張ろうとしたり攻撃したりするよ
ようになると、それは「差別」になる
⑧ダニングクルーガー効果
知識不足から自分の能力を過大評価してしまう
バイアスのこと
・「井の中の蛙」・・・狭い世界で自分たちは
凄いと思っているバンド
・メタ認知(自分を一段上から客観視する)す
ることで自分を客観的にとらえることが出来る
集団間のコミュニケーションや人間と社会との相互関係は「社会心理学」で研究されているとのことです。
これらのバイアス(先入観、思い込みによる偏った見方)を知ったうえで冷静に判断しながら、気持に余裕を持ってこれからの人生を豊かにしていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。