むさしのブログ

Positive&Active&Creativeに日々を過ごしていきます

加齢と成熟の発達心理学(少し、とっつきにくそうですが‥)

 

こんにちは、むさしです。

 

8年ほど前に母親が高齢化し一人暮らしが怪しくなってきた頃、自分も60歳の定年近くになった頃、たまたま書店で

    「老いのこころ」

        加齢と成熟の発達心理学 :有斐閣

を買いました。

読み切れていなかったので改めて読んでみました。

 

心理学は以前から関心があり、「老い」と言う受け入れざるを得ない現実を直視するためにも読む価値があったと思います。

 

65歳で退職後、単身赴任から自宅に戻って来た時に「健康年齢を長く保っていかにイキイキ生活するか」を実行するために自分で作った「マンダラチャート」の中にも

発達心理学経済心理学、行動心理学を学ぶ】を挙げていました。

musashikomuriku.hatenablog.com

 

この本は専門書なので重要で難解な内容が沢山あります。

自分が把握したキーワードは以下の通りです。

 ウェルビーイング

   ポジティブな感情や幸福感、生活・人生満足度など肯定的な感情や認知評価を表  

   わす。

   たとえ身体・認知機能の低下、社会関係の変化を体験しても、それに打ちひしが

   れているだけでなく、良い事や変わらぬ事に意識をむけてそれをありがたく幸 

   せに感じる

 ②エイジング

   ポジティブエイジング≒いきがい

     「対象」と「生活感情」に分けられる。満足する「対象」があればそこから

     幸福感・満足感を得られる。

     全て自己評価であることが重要

   アクティブエイジング・・・各個人の「健康寿命」と「QOL=生活の質」の拡大  

     を目指す。

   ハッピーエイジング

     高齢者に必要なポジティブ気分が維持出来る事

     そのためには

        ①関わりのある人々との信頼関係が良い

        ②自己の内面世界が充実している

        ③精神的な「自律性」の維持

 ③高齢期の発達課題

   ①引退(社会・経済的な地位、人間関係の喪失)と

    老化(心身の健康の喪失、生きる意欲の喪失)

    によって失われる諸側面への対応

musashikomuriku.hatenablog.com

 ④SOC理論

    高齢になると喪失は獲得をかなり上回り老化現象が進む。

    加齢による心身機能低下によりそれまでの水準が維持出来なくなってしまった 

    場合に、その対処法として使う。

 

     例:80歳のピアニストがどうすればいつまでも素晴らしいピアニストでいら   

       れるか?

         選択 :演奏する曲のレパートリーを減らす

         最適化:少ないレパートリーに絞ってその練習の機会を増やす

         補償 :指の動きのスピード低下を隠すためにテンポに変化をつけ

             る 

       これにより自己像の急激な変化を抑制することが出来る

         

 ⑤自己受容

     過去の人生を受け入れ自分自身に肯定的な態度を持つ

 

「若い時、人生には無限の時間があると認識している時は、人は情報を集め自分の世界を広げ、社会関係を求める事への動機づけが高まります。

しかし、人生に残された時間が限られていると認識すると情報や金銭的なものへの執着が低下し、逆に情動的な満足を求めるような動機づけが高まります

そして既存の社会関係を求め豊かな人生を味わおうとするようになります

この様な加齢による動機づけの変化によって高齢期にも「ウェルビーイング」は安定している傾向があります。」

 

前期高齢者(65~70歳)の仲間であるむさしですが、気持ちや考え方が老け込まない様にブログのスローガン通り「Positive & Active & Creative」に日々を過ごしていきたいと思います。

 

      少し前、2ケ月目の「きなこ」ちゃん

 

最後までお読みいただきありがとうございました。